
仮面の帝国守護者 (上)(下) (ハヤカワ文庫FT)
サバア・タヒア:著
原島文世 :訳
ふおおおお。
読みました。面白かった〜。
ヤングアダルト作品と聞いていたから
「ふーん、べたべたの甘々で、ざくっ、ぶしゅっ、
(魔法で)ドカーン!
んでもって、ラブラブでぶっちゅー&イヤーン……な
剣と魔法の世界なんでしょ?
でしょ?!」
なーんて軽く考えて読み始めてスミマセン、すみません。
良い意味で裏切られましたよ。
いいな、サバア・タヒア。
一読したあと、「あれはこれでこうしていたら、こうなっていたのでは?」とか
「これがこうだったっていうことは、アレはああなのかしら? いやもしかして……」とか
「あの行動は、ああだったからこうなのだわ!」とか、久しぶりにいろいろと
考えさせてくれたよ〜。いい作品だなコレ。
いろいろ突っ込みどころはあるものの、おおむね面白いのではないかと。
健全な(?)男子なら、必ずやヒロインのライアではなく
ヘレネに入れあげると思うのよう、思うのよう。
たとえ仮面をつけていて外れないとしてもなッ。
別に判官贔屓というワケでもないし、なんだろねこの感情。
こう……強くて綺麗な(仮面で顔は隠れてるけどな。)女性に
あこがれちゃう文系男子(すみません)のハートが
そう思わせているのであろーか……と、超適当なことを書いてみるテスト。
(だって、ライアのいいところって……どこッ!?
たとえ不幸な境遇であっても、あなたってば恵まれ過ぎなヒロインのよう!<ライア
あ、だからヤングアダルトなのか。そうか。そうだったか。)
うーん、突っ込みどころのうち、軽い突っ込みくらいは書いてもいいのだろうか。
下巻 P16 L10、銀色の仮面しているのにヘレネの顔じゅうあざとひっかき傷だらけとは
これ如何に。仮面が皮膚と一体化しているんでしょうか。
あ、それとは関係ないんですが、僕の悪いクセで
小説の登場人物を既存の漫画作品のキャラクターの外見に
似せて再生しながら作品を読むというクセがあって、
『仮面の帝国守護者』で仮面兵のみなさんの「仮面」というものをつけたあとの
外見を、あんど慶周『究極!!変態仮面』の主人公が変身したあとの顔で
読み進めてしまったのでした。まる。
主人公であるエリアスが所々で毒づくのが個人的にはヒット!
いいね、こいつ面白いです。
卜占官の正体ってきっと分散したアレなんだろうなとか、
ヒロインてばいろいろブレすぎとか、
エリアスのじいさんカッコいいなとか
ファリスいいやつ美味し過ぎとか、
イジーかわいいんじゃね?とか言いたいことは沢山ありますが、
ああ、面白かったので続きが気になるようってことが、一番言いたいことかな。
頼むよー。>ハヤカワ
ああ、あと、いつものハヤカワのサイズじゃなくて
ちょっと大きめだったので愛用している文庫カバーに入らなかったですよう。
フォントも少し大きめなのは、ハヤカワFTやSFの愛読者層が高齢化してきているのに
対応しているのであろうか……。細かくびっしりと目の詰まった版組されている
文庫が大好きなのだがのう。
ぴよぴよ。
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